ショッピングセンターの喫煙スペースやトイレ、観光ホテルのラウンジ、飲食店の入り口付近等で「光触媒コーティング施工済み」と書かれたステッカーやポスターを見たことはありませんか?
一般的には聞き馴染みのない「光触媒」ですが、光触媒は光(紫外線)の力でウイルスを不活化してくれるので、新型コロナウイルス感染拡大防止で大型ショッピングセンター、観光ホテル、宅配トラック、幼稚園、飲食店と様々な施設で光触媒コーティングが施工されました。
ステッカーやポスターを見たことが無い方は、お店に貼られているステッカーやポスターに目を向けてみて下さい。「こんな所にも施工しているんだ」というくらい、至る所で「光触媒コーティング施工済み」というステッカーやポスターを目にするかと思います。
施設では大人気の光触媒コーティングですが、実は新型コロナウイルス対策に効果を発揮するだけではなく、なんと花粉症にも効果的な代物なんです。
光触媒の仕組みを話すと眠くなるような内容になってしますので、簡単に説明すると、光触媒に光(紫外線)が当たると活性酵素が発生し、発生した活性酵素が菌やウイルスをやっつけてくれるというものです。
光触媒の事をもっと詳しく知りたい方は、コチラを読んでください。
何故花粉症に悩まされるのか?
花粉症の話に戻すと、花粉症の原因はスギ・ヒノキから発せられる花粉がアレルギーを引き起こすアレルゲン(抗原)となり、アレルゲンが鼻の粘膜に付着するとくしゃみや鼻づまりが、目の粘膜に付着すると充血や目のかゆみがおこります。
そもそも日本はなぜこんなにも花粉症の人が多いかというと、国内に植えてある森林の18%、国土でいうと12%がなんと杉だからです。12%ってすごい数字ですよね。
そんな花粉症の憎っくき敵の代表格であるスギ花粉のピークは2月~3月で、ピーク時期は家の中にいても何処からともなく室内に花粉が入り込んできて、花粉症の方を悩ませます。
しかも最近の住宅は24時間換気が義務化され常に家の中の空気が循環している為、花粉が家の中で舞っている状態です。
光触媒が花粉症に効くメカニズム
そんなアレルギーを引き起こす花粉アレルゲンですが、室内に光触媒のコーティングをしておけば、花粉症はかなり軽減されて、生活がグッと楽になります。
光触媒コーティングはドアノブ、テーブル、椅子にも施工しますが、壁紙を主に施工をします。
ウイルス対策で手の触れない壁紙は光触媒コーティングの必要が無いと思われるかもしれませんが、光触媒コーティングを壁紙に施工してこそ花粉とウイルス対策にもっとも効果を発揮します。
花粉症の方は、花粉の時期になると家の窓を閉め切って換気が不十分になってしまうと思います。家の窓を閉め切ってしまっては、外からの花粉とウイルスをブロックしても、家の中に入り込んだ花粉とウイルスを追い出す事が出来ません。
家の中の空気は循環していると先程話しましたが、家の中では空気の循環に乗って花粉とウイルスが舞っています。空気に乗っている花粉とウイルスは必ず壁にぶつかります。その時、壁紙に光触媒を施工していれば、花粉とウイルスが死滅するという訳です。
光触媒は効果が長く経済的
光触媒は良く手に触れる場所で5年、全く手の触れない場所では半永久的に効果が発揮します。壁紙はスイッチ廻りを除いてそんなに手が触れる機会がないので、一度施工してしまえば、ずっと効果を発揮してくれます。
同じような効果を持つものでナノイーやプラズマクラスターというものもありますが、ナノイーやプラズマクラスターは家電が寿命を迎えますし、使うのに電気代がかかります。
それに比べて光触媒は、家電代も電気代も一切かからず、必要な物は紫外線(光)だけです。太陽の光が室内に入り込まなくても、家の蛍光灯の光が当たる場所であれば大丈夫。
まとめ
光触媒は外壁のペンキで「太陽の光で壁が綺麗になる」というところから塗料メーカーではスタートしました。
コロナ禍になって、外壁塗料で使われていた技術を室内でも応用したのが光触媒コーティングなので、歴史はまだまだ浅い商品ですが、外壁塗料メーカーではハイグレード塗料として扱われていた物です。
外壁塗料の光触媒塗料は値段が高く、通常の外壁塗料の2倍以上の値段で、1㎡当たり5,000円位します。しかし、室内用の光触媒コーティングは1㎡当たり500円~1,000円程になっているので、かなりリーズナブルで室内をコーティングすることができます。
これからくる、花粉症の時期に備えて、コロナ対策を兼ねて室内の光触媒コーティングはいかがでしょうか?