15年。この数字はフローリングの一般家庭で使われるフローリングの平均的な耐用年数です。毎日、家の中で当たり前のようにその上を歩いていますが、歩いたり家具を引きずったり、水をこぼしてしまったり等の何でもない日常の中で、フローリングは日々ダメージを蓄積し、気付いたらボロボロになってしまっている、それがフローリングの実情です。
そんなフローリングを傷や汚れから守り、綺麗な状態を永く保つ役割を果たしてくれるのがフロアコーティングです。近年フロアコーティングは広く知られて一般的になり、新居の購入のタイミングで施工する方が増えてきました。
しかし、フロアコーティングをまだよく知らない方の為に、フロアコーティングについて、そして種類や価格等、気になる部分をリアルにお届けします。
もくじ
フロアコーティングとは?
フロアコーティングはフローリングの上に専用の塗料を塗り、薄い塗膜を作ることでフローリングを守るためのコーティングです。コーティングといえば、身近なものだと車の撥水コーティングや最近だとスマホの画面にガラスシートのコーティングがあります。コーティングされるものはどれも汚れや傷等から守るためにコーティングをします。
つまりフロアコーティングも同じようにフローリングを守るためにコーティングをする、というのが目的になります。
フロアコーティングの効果
⑴傷から守る
表面に硬度のある塗膜が作られることで、フローリングを傷から守ります。特に傷に強いガラスコーティングであれば家具を引きずってしまったりペットがひっかいたりしても傷がつくことはありません。
⑵汚れから守る
フローリングは木材なので水分や汚れは浸み込んでしまいます。フロアコーティングは優れた撥水性で、食事中の食べこぼしや飲みこぼしも塗膜がガード。フローリングが直接汚れるのを防いでくれます。
⑶掃除が楽になる
水分や汚れを弾いてくれるので拭きとりだけですぐにきれいになります。一般的な油性のフロアコーティングであれば乾拭き、水拭きに加えてアルコール拭きにも対応しているので落ちにくい汚れもしっかり落とせます。さらに薬品に強い“UVコーティング”であれば塩素系漂白剤を使った掃除にも対応しています。
また、面倒なワックスがけも不要になるので、日常のお手入れがとても楽になります。
⑷滑り止め効果
コーティングされた床は滑りにくくなります。程良いグリップ力でお子様や高齢の方、ペットが滑ってしまうのを防ぎます。家族が安心して暮らせる安全な家に生まれ変わります。
防滑性の強い“シリコンコーティング”では、靴下でも滑ることなくしっかりとグリップ力を発揮してくれます。
⑸長期間持続
フロアコーティングは一度施工することで最長10~30年もの長期間、塗り直しの必要がありません。前述した通り、フローリングの寿命は約15年。その寿命を2倍以上長くすることが出来ます。
しかもグッドライフの“グッドライフコートクリスタル”なら最長35年間、塗り直しや手直しの必要なくフローリングを守ってくれます。
同じ目的で使われるワックスは長くても半年から1年経つと、剥がれてしまったり汚れが目立つ為に塗り替えなければなりません。このように手間が少なくフローリングを長く使えるのはフロアコーティングの最大の利点とも言えます。
その他、光沢があるコーティングなら部屋全体を明るく見せる効果が期待できます。種類によってそれぞれ特徴があるので選ぶ際は何を一番重視したいかを考えながら選ぶといいかもしれません。
フロアコーティングの種類
次に、フロアコーティングの中でも代表的な3種類のコーティングをご紹介します。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは硬度が高いのが特徴です。つまり、傷に対して一番強いのがこのガラスコーティングです。家具を引きずってしまったりしても傷になりにくいので神経質になる必要もありません。
もう一つ大きな特徴はフローリングに光沢が出ないことです。光沢があるとどうしてもコーティングした感が前面に出てしまいます。光沢を抑えた自然な仕上がりを求める人に需要があるのがこのガラスコーティングです。
また、光沢を抑えることで傷が出来てしまっても目立ちにくくなります。傷がつきにくく、もし付いてしまっても目立ちにくいのは嬉しいですね。
UVコーティング
UVコーティングは紫外線照射によって瞬時に塗膜を形成するコーティングです。その為、施工したその日に入居できる、というメリットがあります。すでに入居済みの方には一番おすすめのコーティングです。
また、唯一耐薬品性があるのもこのUVコーティングだけです。キッチンで使うハイターをうっかりこぼしてしまってもコーティングが剥がれることはありません。
UVコーティングは光沢が出るので、光を反射して部屋全体を明るく見せる効果も期待できます。しかもツヤがあるので高級感も演出してくれます。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは最も滑りにくいフロアコーティングです。つまりグリップ力、というポイントに特化しているコーティングです。ただ滑りにくいのではなく、程良く柔らかいクッション性があるので足腰への負担もかなり軽減してくれます。
家の中を走り回る小さな子どもやペット、足腰の弱い高齢の方がいる家庭におすすめです。
光沢のあるコーティングになるので、UVコーティング同様お部屋を明るく見せてくれる効果も期待できます。
フロアコーティングの価格相場
ここまで聞いてくると、そろそろ価格の方も気になりますよね?
よく比較されるのがフローリングワックスです。フロアコーティングと同様、フローリングの保護のために使われます。
ですが、フロアコーティングはワックスと比べて、耐久年数や塗膜の硬度、お掃除のしやすさも全然違うので当然価格も高くなっています。
金額だけ見ると高く感じますが、ワックスが数か月~1年程度で塗り直しが必要なのに対してフロアコーティングは塗り直しの必要がありません。その為、最初だけ少し費用がかかりますが長い目で見ると意外と安く済みます。
例えば、硬度が高くマットな仕上がりで人気なガラスコーティングだと、60平米で約200,000円が相場です。コーティングの耐久年数は各社違いがありますが大体15年~25年と言われています。仮に20年とすると、1年あたりの費用は9,000円です。1カ月換算すると750円となります。(ちなみに一日当たり25円!)
ワックスはどうでしょうか?
まずワックスがけを自分で行う場合、フローリングワイパーに付けるワックスシートが60平米分で大体1回1,000円かかります。推奨は半年に1回です。年間だと2,000円です。
また、ワックスは重ね塗りをしていくと汚れが付き黒ずんでくるため、綺麗な状態を保つためには長く見ても5、6年に一回の剥離作業が必要です。この剥離作業は自分で行うと大変な労力なので業者に頼むのが一般的です。剥離作業には1帖あたり2,000円が相場です。60平米に換算すると77,400円となります。これを5年に1回剥離すると考えると、
2,000円×20年+77,400円×4年=329,600円
となります。1年換算で16,400円、1カ月換算で1,373円。意外ですよね?自分でワックスがけをしても長い目で見るとかなりの費用が掛かることが分かります。
当然ワックスがけを業者にお願いしたら。。。
さらに費用がかさむのは目に見えていますね。
もちろん、これはあくまで一例ですが、費用に合わせて手間も考えると圧倒的にフロアコーティングの方がコスパに優れていることが良く分かりますね。
結局フロアコーティングは必要?
●フロアコーティングを選んだ方がいい方
・手間をかけずにフローリングを長く綺麗な状態で使いたい
・こまめなお手入れが面倒に感じる
・日々忙しく、お掃除を簡単に済ませたい
・ペットを飼っている
・小さな子どもや足腰の悪いご年配の方と一緒に住んでいる
●フロアコーティングをしなくてもいい方
・ワックスがけを自分ですることに抵抗がない
・フローリングの滑りが気にならない
・マメにお手入れできる
・最初に大きなお金がかかるのはちょっと苦しい
フロアコーティングについて様々な観点から見てきましたが、いかがでしょうか?
決して安い買い物ではないことは間違いありません。効果も人によっては必ずしもメリットがあるわけではないため、全ての人にオススメできるわけではないのがこのフロアコーティングです。
ですが、ここまで聞いてメリットを少しでも感じる人はフロアコーティングを検討してみてください。絶対に必要!と感じた方もいるかもしれません。ほとんどの業者がお見積りやご相談は無料でできます。(グッドライフも無料お見積り、相談を承っております。)
メリットとライフスタイルを考慮して選ぶことが大切
フロアコーティングはフローリングにとってたくさんのメリットがあることは間違いありません。ですが、そのメリットが自分にとってどれくらい価値があるかどうかの捉え方は個人差があります。
決める際は自分の将来の生活をイメージして、納得できてから決めることをおススメします。興味があればまずはご相談だけでもしてみてはいかがでしょうか?