寒い時期になると欠かせない暖房器具。
ストーブを使って部屋全体を暖めるのもいいですが、点火して部屋を暖めるには時間がかかりますし、なにより灯油代と電気代が気になりますよね。
一方で、床暖房のフローリングなら足先を暖めやすいうえに、空気が乾燥しにくい魅力があります。
ただ、フロアコーティングを施工しようか考えている人にとっては、「床暖房のフローリングでフロアコーティングはできるのか?」が気になるところ。
今回は、自宅や事務所が床暖房のフローリングの人向けに、床暖房にフロアコーティングを施工可能かどうかお話ししましょう。
もくじ
床暖房のフローリングにフロアコーティングは可能?
結論から言うと、床暖房を敷いたフローリングにフロアコーティングを施すことは可能です。
床暖房は「温水式」「電熱式」の2つに大きく分類されますが、だいたい30℃~35℃くらいの温度になり、むしろ床暖房を備えたお部屋だと、フロアコーティングをしておかないと床材が乾燥したり傷む可能性があるのです。
床暖房のお部屋を使われている人の懸念点として浮かんでいるのは「フロアコーティングしても床暖房の熱に耐えられるかどうか」でしょう。
しかし、自宅や事務所に敷いている床暖房の種類・性質を理解していれば、適したフロアコーティングを選んで快適な生活環境に整えられるようになります。
フロアコーティングは種類が豊富
床暖房のフローリングにフロアコーティングをしたい人は、最初に自分がどんなフロアコーティングを希望するのかを確認する必要があるでしょう。
とはいえ、実はフロアコーティングとひとくちで言っても種類が分かれていて、タイプによって性質も変わってきます。
フロアコーティング済みの床暖房を手に入れたい人は、以下の種類をぜひご確認ください。
① ワックスコーティング
ワックスがけによって、比較的簡単に床材に光沢を出すことができるフロアコーティングになります。
ほかの施工よりも良心的な価格に設定されている場合がほとんどですが、耐熱温度が70℃ほどで低い耐水性が欠点です。
② ウレタンコーティング
「油性」「水性」の2つからなり、耐水性があって摩擦に強い特徴を持っています。
油性・水性ともに70℃ほどの耐熱温度ですが、洗剤や気温・湿度変化の影響を受けやすいところがデメリットになるでしょう。
③ ガラスコーティング
光沢が控えめですが表面硬度が高いので傷がつきにくい、床材に汚れが付着しても目立ちにくいです。
ただ、ほかのフロアコーティングに比べて床が滑りやすく、子どもや高齢者の転倒も考慮する必要があります。
耐熱温度は120℃と、熱に強いです。
④ UVコーティング
やや光沢の主張が強めですが、フロアコーティングのなかでも摩擦に強く耐久性も優れています。
少しコストが高めではあるものの、床暖房のフローリングで施工しても問題なく過ごせる安心感を与えてくれるでしょう。
耐熱温度も200℃程度なら耐えられるため、どのお部屋でも対応可能です。
暖房のフローリングにフロアコーティングを施すなら、まずはどんなフロアコーティングがベストなのかを知り、施工前にかならず業者と希望通りのフローリングになるか打ち合わせておく必要があります。
床暖房のフロアコーティングを考えるなら耐熱温度が重要
前述にてフロアコーティングの種類や各タイプの耐熱温度をお伝えしましたが、床暖房のフローリングに施工する場合は、耐熱温度を欠かさずチェックしましょう。
床材に塗布するコーティング剤の性質や床暖房の使用頻度によっても、フロアコーティングの耐久年数は変動していくものです。
特に新築マンションや戸建ての場合、初めから床暖房が設置されていることも少なくないため、床暖房の温度に長期的に耐えてくれるフロアコーティングを選ぶべきといえます。
上記の紹介でいうと、ガラスコーティングやUVコーティングは床暖房で発生する30℃前後の熱を十分許容できる耐熱性を誇っているのでおすすめです。
見積もりを出して床暖房に適したフロアコーティングを選ぶ
フロアコーティングをすれば床暖房であっても手間をかけてメンテナンスを行う必要がなくなりますし、床材が滑りにくくなれば家族の安全を守ることもできます。
とはいえ、フロアコーティングを施工するなら、まずは業者と複数の見積もりを出し、種類に応じて検討していくようにしましょう。
床暖房のフローリングに合ったフロアコーティングでも、かかる金額や施工の時間も変わりますし、場合によっては施工後に違和感が生じる可能性があります。
なので、最初は業者に自分の希望や床暖房であることを伝え、予算に合った選択をするようにしてください。
まとめ
寒い時期には重宝する床暖房ですが、今後の生活を踏まえてメンテナンス要らずのフロアコーティングを施工する人は、どんなフロアコーティングの種類が一番なのかを知る必要があります。
ただワックスがけをするだけでは手間がかかり、ワックス自体が熱に耐えられなかったりするため、部屋の景観を良くする意味でもフロアコーティングをぜひご検討ください。