フロアコーティングの種類で迷うのが艶ありと艶なし。無色透明でも艶の有無によって仕上がりが大きく変わります。
一般的なフロアコーティングでは、艶ありがUVコーティングとシリコンコーティング。艶なしがガラスコーティングとなっています。
ガラスコーティングは艶なしといっても、全く艶がない訳ではなく、1分艶~3分艶程度の艶があり、艶なしというより、艶控えめになっています。
■無塗装 ☆☆☆☆☆
■水性コーティング ★☆☆☆☆
■ガラスコーティング ★☆☆☆☆
■シリコンコーティング ★★★★☆
■UVコーティング ★★★★★
もくじ
艶ありのフロアコーティングは部屋を明るくする
艶ありのフロアコーティングを施工すると、外から入ってくる太陽光や照明の光が反射するため、部屋全体に光を届けてくれます。ホワイト系の床材、建具、家具のお部屋にお勧めのコーティングです。
艶控えめのフロアコーティングは高級感がでる
かすかな光沢が素材の味をさらに引き立たせてくれます。光沢が控えめだと、床が主張しすぎず、全体の一体感が生まれ、高級感あふれる室内となります。ナチュラル系の内装やダーク系の内装の場合がお勧めのコーティングです。
フロアコーティングの種類によって艶が決まっているの?
基本的にはフロアコーティングは種類によって艶の有無は決まっています。「基本的には」と書いたのは例外があるからです。
艶ありのフロアコーティングの艶を落とすには、艶消し剤を塗料に混ぜれば艶を抑えることができます。フロアコーティングの艶は、コーティング剤が光っている訳ではなく、照らされた光が正反射しているので光っているように見えます。この光を正反射ではなく乱反射(反射する光を散らばらせる)させれば、艶が抑えられます。
一方、艶なしのフロアコーティングに艶を出させるには、プライマー(床とコーティング剤をくっつける接着剤)に艶が出るプライマーを使うか、フロアコーティングの塗布量を増やせば艶が上がります。
艶を変えられるのに何故「例外」なの?
艶を落とす艶消し剤をコーティング剤に入れると、フロアコーティング本来の機能が失われます。フロアコーティングは一度施工すると長期にわたってメンテナンスフリーで過ごせます。このフロアコーティングの液剤に異物である艶消し剤を入れる訳ですから、強度・硬化・持続性に当然影響を及ぼします。
艶を上げる方法については、プライマーを変えるという選択はOKです。但し、フローリングとコーティング剤に密着して、尚且つ艶がでるプライマーを取り扱っている会社は少ないです。
もう一つの塗布量を上げる方法についてはNGです。フロアコーティングは厚塗りをすればよいという物ではありません。フロアコーティングの塗布量を増やし厚塗りをした場合、表面は固まっていても、フローリングと密着しているところが固まらない場合があるので、密着不良が起こる可能性があります。
いずれの方法も本来の工程と異なる為、ほとんどのフロアコーティング会社では艶の変更を取り扱っていません。艶の変更ができるという会社がいた場合は本来の施工手順と異なる場合がありますのでご注意下さい。
艶の感じは実物を見て確認してみましょう
艶は下地となるフローリングによって感じが変わってきます。同じ艶感でもホワイト系とダーク系の床材では反射される光の感じ方が変わってきます。
ショールームを構えている専門店であれば、ショールームに沢山の床材を置いています。ご自身の家のフローリングと同じ床材が置いてあれば、施工後のイメージが湧きます。
ショールームに行けない場合は、ご自身の床の色を伝えて「この色のサンプル板はありますか?」と問い合わせてみてください。多色のサンプル板を用意している会社であれば、近い色のサンプル板を送ってもらえます。
どうしてもご自身の床材で仕上がりを確認したい場合は、フロアコーティング会社にフローリング材を送れば、そのフローリング材にテスト施工してくれます。
艶ありと艶控えめ どちらが人気?
弊社調べではありますが、施工したお客様の集計をとってみました。集計の結果、新築戸建てでは艶ありを選ぶ方が多く、新築マンションでは艶控えめを選ぶ方が多く、艶あり:51.3% 艶なし:48.7%で艶ありが若干ではありますが、人気となっていました。
まとめ
艶はあくまで見た目の違いになりますので、最終的には好みになります。施工実績をHPに乗せている会社であれば、仕上がり例が沢山ありますので是非参考にしてください。長く付き合うフロアコーティングなのでじっくりと検討下さい。